バブルの歴史
- チューリップバブル(17世紀オランダ)
- 1719-1720年(18世紀・フランス) ミシシッピバブル(ミシシッピ会社 ジョン・ロー)
- 南海泡沫バブル
バブルにおける人間行動
儲かるか、損をしないか、それが問題だ。
- 自由に稼ぐことができる資本主義社会において、多くの人は「もっと儲けたい」と「損したくない」で行動している。『周りの人の儲け話を聞くと自分も稼ぎたいと思う』のが人間。地位や立場を問わない。
- そのため、目の前に儲かりそうなチャンスが現れると人々はそれに群がる。実態に関わらず。『儲かりそうという期待(期待需要)』が人を動かしている。
- 市場参加者は価格が『高くなりすぎている』と感じていても『価格が上昇トレンドにあるときは買わないと儲けられない。だから買っている』
- 『音楽がなっている間は、踊り続けなければならない』のが市場参加者。
- 価値を離れ上昇した価格になると、株を売ろうとする人が増え下落し始める。
- そして、誰もが売ろうとし始め、音楽が止まった時にバブルは弾ける。
- 『人は皆、自分だけは利益を確定したい・自分だけは損を抱えたくないと考える』存在。
より馬鹿理論
もし、株価が実態を伴わないほど高くなっていたとしても、それよりも高い値段で買ってくれる人がいる限り、その株を買うことに合理性がある。
どんな高値でも、それ以上の値段で売り抜けられるのなら儲かる。
理屈のつく妥当な値段、割安と考えられる値段で買っても、それより高い値段で買う人がいなければ損失を抱えることになる。
ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール)
株価推移
- 1987年10月19日 暗黒の月曜日(ブラックマンデー)ニューヨーク株式市場で2200ドル台だった米ダウ工業株30種平均が1日にして500ドル超下落。下落率23%。1929年の世界恐慌時を上回り史上最大。
- 1987年12月4日 ニューヨーク株式市場、二番底を付けた後は上昇基調を取り戻す。
- 1989年12月29日 日本、大納会で日経平均38,957円をつける。
資本主義国の景気刺激策
- 金融政策(金利を下げること・通貨供給量を増やすこと)
- 財政政策
- 金融緩和によって溢れたお金が実物投資に向かうのではなく、金融資産や不動産への投資に向かいがちで、資産価格のバブルを誘発しやすくなる。
バブルの性質
多くのバブルを乗り越えなければ長期投資でリターンを得ることはできない。
- 【価格と価値の乖離】価格は価値とはかけ離れることがある。
- 【期待需要】相場は実需だけでなく期待だけでも上下する。
- 【投機相場】投機の対象になると暴騰と暴落が起こりやすい。
- 【金余り】資本主義ではバブルはつきもの。金余りの時期にバブルが起きやすい。資本主義が成熟化するにつれ、バブルの発生頻度は増えている。
- 【暴落】ある日突然、相場が暴落しバブルが崩壊する。これは必ず起こるがいつかは事前にはわからない。あなた以外の人がババ抜きをいつ辞めるかはわからない。
- 【価値収束】バブルで暴騰や暴落をしても、結局は株価は企業の実力に収まっていく。
バブルを乗り越える方法
必ず起こるバブル崩壊を乗り越えるには『積立投資と分散投資』をすること。
- 【時間分散】株価が高値なのか割安なのかと考えること自体がリスク。『毎月一定額を投資する積立投資』にすることで投資タイミングを時間分散しリスクを軽減できる。
- 【銘柄分散】1つの銘柄にオールインしない。資産の分散を行うこと。
- バブルを乗り越える唯一の方法が『積立投資と銘柄分散投資の組み合わせ』である。